今後のドル円相場に影響を与えるのは、どんな材料か。FX(外国為替証拠金取引)のカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、ドル買い要因となり得る3つの材料について解説する。
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私自身は、ファンダメンタルズ分析ではなく、主にテクニカル分析によって相場を読み、億の利益を獲得してきました。ファンダメンタルズ分析によって未来の相場を見極めることは極めて難しいことですが、テクニカル分析の場合、きちんと学べばしっかりと未来の相場を見極めることが可能だと考えています。
ただしファンダメンタルズのことも、知らないよりは、知っておいた方が良いでしょう。そこで今回、直近ドル円相場に対して影響を与え得ると私が考えている、3つの材料を紹介します。
まず1つ目の材料は、アメリカの「利上げ」です。
マーケットでは、「7~8割くらいの確率で12月に利上げされる」と見られていますが、実際に利上げされれば、それがドル買い要因になる可能性は高いでしょう。資金は金利の高い国の通貨に移動する傾向があります。
そして2つ目の材料が、アメリカの「大型減税」です。
11月16日、「法人税を35%から20%に減らす」という内容の『税制改革法案』がアメリカの下院で可決されましたが、実際に減税が実施されればこちらもドル買い要因になる可能性は高いでしょう。