最後、3つ目は「原油価格」です。
ここ最近、原油価格が上昇傾向にありますが、アメリカは現在、世界最大の原油輸出国となっています。そのため原油価格の上昇は、当然アメリカ経済にとってプラスになります。そして今後、原油価格の上昇傾向が続けば、それがドル買い要因につながることも想定されます。
これら、「利上げ」「減税」「原油価格」の3つが、ドル買い要因につながると考えていあす。
減税は1年遅れになる可能性も
ただし、「利上げ」も「減税」も確実に決定していることではありません。もしかしたらどちらも実施されない可能性もあります。
特に法人税の引き下げについては、もともと来年1月から実施されるという流れで議論が進んでいましたが、「上院が法人税の引き下げを1年遅らせる案を審議している」とのことですから、2018年の1月からではなく、2019年からの開始になる可能性もあります。
ですから、冒頭でもお伝えしたように、私自身はファンダメンタルズのことは一応頭に入れておいた上で、最終的にはテクニカル分析をもとにトレードをするよう心がけています。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。