もしも街なかで急にお腹が痛くなったら、どこのトイレに駆け込むだろうか──。人によって、また時と場合によっても選ぶトイレは様々だが、それぞれに特徴がある。
都心であれば、まっさきに思いつくのが駅のトイレ。どの駅にもトイレは必ずあり、誰でも利用できるわけだが、トイレが改札内にある可能性もある。駅員に頼めば、切符を買わずともトイレを使うためだけに改札内に入れてもらえるが、少々ハードルが高いのも事実。40代の会社員男性Aさんは、こう話す。
「とある地下鉄の駅に駆け込み、駅員さんにひと声かけて、改札内のトイレを利用したんですが、いざ行ってみたら個室が一杯で、多目的トイレも使用中。わざわざ中に入って使えないというのは、かなりきつかったです……。あと、駅のトイレはちょっと古いことも多く、和式ということもあるので、個人的には避けたいところです」
最近はあまり見かけなくなった和式トイレだが、たしかに駅のトイレではまだ使われているケースも少なくない。公園にある公衆トイレもそうだが、和式が苦手だという人にとっては、少々困ったところかもしれない。
トイレを借りられる場所として定着しているのは、コンビニエンスストアだ。基本的に店員に声をかけてからトイレを借りるのがマナーとされているが、最近では声かけの必要はないということを明記しているコンビニも増えてきた。しかし、だからといって、気軽に利用できるものでもないという声も。30代の女性Bさんはいう。
「何もいわずにコンビニトイレを借りるのはやはり気が引けますし、借りたあと、何も買わずに店を出るのもなんだか悪い気がしてしまいます。私の場合、コンビニでトイレを借りる時は、ペットボトルの飲み物やガムなど、何かひとつは買うことが多いです」