このような甘い言葉にだまされないようにチラシを見るには、ちょっとしたコツがあるという。
「安いツアーには、それ相当の理由があるものです。別料金のオプションが多かったり、食事がついていなかったり、飛行機の便が未定だったりします。安さだけに惹かれて、安易に申し込むと、旅行中に後悔し、楽しいはずの旅が台無しになってしまうこともあります。ツアー内容をよく吟味し、上手に活用してください」(村田さん)
旅行チラシを賢く読むコツを3つ、旅のプロに聞いた。チラシと一緒に早速チェックしよう。
別の日程の高めの商品を勧められるケースも
【1】“最安値”の表記はおとりの可能性が!
「お正月明けの時期は、休みを取れない人が多いものです。そこで旅行会社は、その日程の安い商品を“最安値”と大きく打ち出すことがある。これはおとりのことが多く、チラシを見て問い合わせをすると、家族連れで行ける別の日程の価格が高めの商品を勧められることがあります」(中村教授)
旅行会社に上手に乗せられ、誘われるままに、グレードアップしてしまう人は多いという。ただ、料金はそれなりに上がっていても、旅の“格”は大差ないケースも散見される。
「グレードアップを提示されても一度電話を切って、他社の商品と比較しよく検討するのが大事。比べると、おかしな点に気づくものです」(中村教授)