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シニア世代は幸福の量より多様性を求めた方が幸福度高い

「心理学者マーティン・セリグマンは『幸福の5要素』として、【1】ポジティブ感情(前向き)、【2】エンゲージメント(夢中になる)、【3】リレーションシップ(人間関係)、【4】ミーイング(意義)、【5】アチーブメント(達成感)を挙げ、頭文字をとってPERMAと呼んでいます。

 日本の高齢男性は仕事からの幸福感を求めています。仕事以外の活動、例えばボランティアや家事などに、幸福の5要素を見いだせていないのかもしれません。現役世代を含めて、幸せの多様性を追求していくべきでしょう。幸福度を高めるには、現役時代から夢中になれる趣味を持ち、リタイアしたら交遊が途切れる会社の同僚ではない、学生時代の友人や趣味の仲間をつくって人間関係を広げておくのが大切です。もちろん、リタイアしてからでも遅くはありません」

 幸福老人と不幸老人の最大の境界線は、幸福の多様性を身につけられるかどうかにあるのかもしれない。

※週刊ポスト2017年12月15日号

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