【3】値下がりする、または値引きされることが多く、消費税増税分がそのまま値上がりするとは限らないもの
衣類/米や水などの食品・飲料/洗剤・トイレットペーパーなどの日用品──といった値段が崩れやすいものは、先に買い込む必要性は低いでしょう。増税後にも値下げやセールが行われ、増税分以上にお得に買える可能性があるからです。
考えておきたいのは自動車です。車を購入した際に適用された税率が決まるのは、「登録時」になっていますが、ナンバープレートの登録には時間がかかります。増税直前の2019年9月に選んでいるとギリギリになってしまうので、買う予定があるならゆとりのあるスケジュールを組むべきでしょう。
できれば早い時期から準備して3月や9月などの決算期前にディーラーと交渉して有利な条件で購入したいものです。決算期の1か月半前くらいから動き出し、複数の見積もりを取るとよいでしょう。2019年2月頃から動き始めて、3月決算を狙って購入するのも手です。増税直前の2019年9月決算は、同じように駆け込み購入しようとする人が多くなるため、あまり値下げされないことも考えられます。もし出遅れたら、需要が低迷するであろう増税後に、オプションなどで値引き・サービスを受けられないか交渉してみるのもいいと思います。
◆はなわ・ようこ/ファイナンシャル・プランナー、CFP認定者、1級FP技能士。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、外資系投資銀行に入社。退職後、FPとして独立。『夫婦で貯める1億円!』『貯金ゼロからでも大丈夫!夫婦で一生に必要なお金がしっかり貯まる本』『貯金ゼロ 借金200万円!ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』など著書多数。http://yokohanawa.com/index.html