「消費税10%」が既定路線となった今、庶民は対策が求められている。ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子氏が、多くの商品を例に「増税前に買い」か、「様子見」かをアドバイスする。
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2019年10月、消費税率が10%に引き上げられる予定です。2%の差は大きいので、買い物はなるべく早くから準備して、安いうちに買っておきたいと思っている人もいるでしょう。でも、ちょっと待って。
様々な商品を、
【1】消費税増税に伴って、必ず値上がりするであろうもの
【2】値崩れしにくく、消費税増税前に買っておいてもよいもの
【3】値下がりする、または値引きされることが多く、消費税増税分がそのまま値上がりするとは限らないもの
の3つに分けて考えましょう。【1】と【2】は、消費税増税前に購入することを検討してもいい商品です。【3】は、増税直前に駆け込みで購入しても得するとは限らないので、慌てて買わないで必要性に応じて吟味しましょう。以下、詳しく見ていきます。
【1】消費税増税に伴って、必ず値上がりするであろうもの
以下のような商品は、消費税増税分がそのまま値上がりする可能性が高いと言えます。
定期券/回数券/新幹線のチケット/国内便の航空券/アミューズメントパークのチケット(ディスニーランド、ユニバーサルスタジオなど)/書籍・雑誌/デパートで定価購入する化粧品/美容サービス/保険の効かない医療費(ホワイトニング、人間ドックなど)/カルチャースクールや学習塾の費用/カタログギフト/ブランド品/一部の缶ジュース/常備薬やコンタクトレンズ/たばこ/冠婚葬祭費用(結納、結婚式)/家族写真サービス
特にアミューズメントパークのチケットは価格そのものも右肩上がり傾向になっており、便乗値上げされる可能性もあります。チケットの有効期限を確認して増税・値上がり前に購入しておくのも手です。ほかの商品も、有効期限や賞味期限に気を付けて、購入を検討してもいいと思います。