そのため実際にトルコは、周辺に豊富な石油が眠っていることが分かっていながら、これまで地下資源の開発を行ってきませんでしたが、ここ最近石油採掘に向けた準備が進められていることが報じられています。それを少しでも遅らせたいのがアメリカの思惑なのかもしれません。
ちなみに通貨を使った攻撃が行われる状況を「通貨戦争」と言います。
今後いつ両国間の亀裂がいつ解消されるのか、確かなことは誰にも分りません。ですからもしトルコリラ円相場でトレードをするのであれば、アメリカとトルコの関係は1つ意識しておくのが良いでしょう。
ちなみにトルコ中銀は、通貨安防衛のために12月中を目途に外貨準備高を取り崩し30億ドルの為替介入を実施するようです。記事を執筆している本日5日、トルコリラ円は29円台回復しました。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。