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ある外資証券マンが陥った「高収入が不幸を呼ぶメカニズム」

「仕事がヒマになって時間ができたFは、ほぼ毎晩飲みに行くようになりました。しかし、収入が3分の1程度に減り、なおかつ飲む回数が5倍(金曜のみ→月~金の5回)になったわけですから、1回に使える額は一気に15分の1になった。この落差がFにはキツいようです……。

 Fからはしょっちゅう誘いが入るのですが、飲みに行くのは当然、庶民的なお店です。しかしFは、酔うと『オレもこんな店で飲むようになるなんて……』といったことを連呼するので、友人は辟易としてどんどんと敬遠するようになっています」

 この友人は、かつてFさんから散々おごってもらった手前、誘いには可能な限り応じるようにしているそうだが、Fさんも自分の間違いには薄々気付いているようで、最近こんなことを言っていたそうだ。

「Fは仕事が順調だった時に、『(金を)使わないと稼いだ気がしない』『(金を)使わないと働く気が起きない』と言っていました。当時は『オレもそんなことを言ってみたい』と思っていましたが、Fが先日ボソッと、『あの頃(一番稼いでいた頃)は、金を使うことが目的になってたんだよな……』と、呟いていて、掛ける言葉がありませんでした……」(同前)

 ピーク時のFさんは、必ずしも無駄遣いばかりしていたわけではないようだが、その後の経過を知ると、適切ではなかったよう。かつてはワインのウンチクをひけらかして、周囲に煙たがられていたが、最近はもっぱら「焼酎お湯割り、梅干し入り」を愛飲しているそうだ。がんばれ!

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