日本の集合住宅は、大まかに「マンション」と「アパート」に分類されるが、マンションのほうが設備が整っていて、アパートのほうが簡素な作りというイメージを抱く人も老いだろう。その点でマンションのほうが「住みやすい」と感じられるかもしれないが、果たして本当にそうなのだろうか──。
「マンション」と「アパート」を定義する法的な規定はなく、一般的には以下のようなイメージで両者が区別されている。
「マンション」は、鉄筋コンクリート造で4階建て、5階建て以上でエレベーターがあることがほとんど。建物にエントランスがあり、オートロックの場合も多い。一方の「アパート」というと、2階建てから3階建て程度。木造やプレハブ工法で、建物自体にエントランスがないことが多い。
また、マンションは、建物の作りが頑丈で、耐火性・耐震性に優れているとされている。遮音性も高く、周囲の生活音などが気にならないというメリットがある。ほかにも、管理人がいたり、防犯カメラやオートロックが備わっているケースが多かったりと、防犯面でも優位性があるといえる。