ロイヤルホールディングス株式会社は、同社が運営するファミリーレストラン『ロイヤルホスト』や『カウボーイ家族』などの大部分の店舗で、2018年の元日を定休日とすることを決定した。社員やアルバイトにとって働きやすい環境を作るための一環だという。
24時間営業について見直しを図っているロイヤルホスト。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう話す。
「ロイヤルホストといえば、ファミレスチェーンの中では高級路線。メニューの価格もほかのチェーンに比べると高めです。そして、サービスにおいてもやはり高級路線であり、そのための人材確保という点で、営業時間の見直しは自然の流れだったのではないでしょうか。もちろん、営業時間の短縮により売り上げが減少すると思われますが、“薄利多売”のチェーンではないがゆえに、このような試みが成立するのだと思います」
2020年の東京五輪に向け、外食業界では「禁煙化」が進んでいるが、ロイヤルホストでは2013年に全店舗での全面禁煙を実施している。
「全面禁煙実施後に売り上げが上がったというデータもあり、ロイヤルホストの戦略は成功だったといえるでしょう。禁煙化することで、ファミリー層や主婦層などを取り込み、ブランディングにも成功したといえます」(小浦氏)