ロイホは自分に対する“ご褒美”
ロイヤルホストのメニューは、ファミレスにしては、たしかに“いい値段”である。たとえば、主力商品である「黒×黒ハンバーグ 190gレギュラー ~ブラウンバターソース~」は税込み1274円。ライスセット(ライス+ドリンク)が496円(一部店舗は529円)なので、定食として食べるなら1770円となる。
「高級路線というだけあって、素材にもこだわっているのがロイヤルホストです。『黒×黒ハンバーグ』であれば国産黒毛和牛と国産黒豚を使っているので、価格が高くなるのも仕方ないということです。また、ほかのファミレスに比べると座席がゆったりしているなど、店舗全体で高級感を演出しているという点も価格に影響しているのではないでしょうか」(小浦氏)
少々高めな値段設定の分だけ、味に対する満足度も高いようだ。ロイヤルホストの愛好者の一人、30代の男性会社員Kさんはこう話す。
「黒×黒ハンバーグのブラウンバターソースはよく食べますが、ハンバーグはとにかくジューシーで、食べごたえも十分。ソースも適度な酸味と甘さがあって、とても美味しいですね。完全な洋食というよりも、和食に近い優しさもあって、ご飯によく合います。ファミレスというと手軽に食べるということも多いですが、ロイホの場合は自分に対する“ご褒美”的な感覚で食べることも多いです」
ロイヤルホストの定番人気メニューと言えば、「オニオングラタンスープ」(486円)。20代の女性Rさんは毎回このメニューを注文するという。
「じっくり煮込んだ玉ねぎが最高、焼いたチーズの風味もバッチリです。コンソメベースのオニオンスープなのでドロっとしたスープではないのですが、味はかなり濃厚で、ガッツリとしたスープだと思います。
あと、ロイホは、パスタやカレー、エスニックなご飯系メニューの種類が多いのもうれしいですね。ハンバーグ系だとちょっと重いかなという時の選択肢が多いので、毎回メニュー選びが楽しいです」
ただ高級路線なだけでなく、メニューのバリエーションが豊かな点も、ロイヤルホスト人気のひとつの要因となっているようだ。