なぜなら、子供が独立したら次は自分たちリタイア後の生活に向けての準備に入ることになるからです。退職から年金の受給開始まで時間があったり、年金額が十分でなかったりする場合、頼りは現役時代に積み立てた貯蓄と退職金です。一度上がってしまった生活水準はなかなか下げられないし、下げるのにはストレスが伴います。そうならないよう、生活水準は上げないほうがいいと思います。
40代になると、お金の面では苦しい局面も出てくるでしょう。ただ、事前にそれを分かった上で生活できると、後々かなり違ってきます。ぜひ、この年末に将来を見越した資産計画を考えてみてください。
◆しみず・あや/CFPR、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、証券外務員I種。30歳でファイナンシャル・プランナーとして独立、長野・東京で活動中。主に30~40代の「普通のくらし」を求めている方への「自分がお客様の立場だったらどういう判断をするか」を軸にお金の持ち方・つかい方のアドバイスに力を入れている。ライフプラン作りから資産運用まで老後にわたる継続的なサポートすることを事業理念として活動している。HPはhttp://www.fp-saku.com/。