それ以外にも、神社は岐路に立たされている。
「単純な話、跡取りがいないんです。かつて、宮司には男性しかなることができませんでした。ですが戦後、多くの男性が戦争に出向いたことでそれが維持できない地域が出てきたんです。そのため、女性にも宮司への道が開かれました。ですが、実態は男社会。女性宮司は7%ほどしかいないといわれています。待遇の改善に加え、体質も変えていかなければ、神社という存在自体が窮地にあるのです」(前出・島田氏)
凄惨な事件の舞台となった富岡八幡宮の関係者は、参拝客の激減を危惧し、今後神社として運営していけるかという不安を吐露した。すべての事物に宿った八百万の神々を祀るはずの神社が、少しずつ姿を消していこうとしている。
※女性セブン2018年1月1日号