「年末の相場は薄商いになり荒れやすい」などと言われることも多いが、今年の年末から年始にかけて、米ドル円相場はどのように動くことが想定されるのか? カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、米ドル円相場の見通しを立てる上で意識すべき材料について解説する。
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12月14日(日本時間)、マーケットの事前予想通り米FRB(連邦準備制度理事会)は利上げを実施しました。また、利上げ実施とともに「2018年の利上げは3回」「2019年の利上げは2回」とも発表されました。
そして発表を受け、米ドル円相場は1ドル=112.445円まで下落しました。
本来であれば、資金は金利が高い通貨に移動しますので、FRBが利上げを決定すれば、米ドルが買われて米ドル円相場は上昇するはずですが、利上げ発表直後の米ドル円相場は下落しました。これはなぜでしょうか?
利上げされることは、確実視されていましたので「ああ、やっぱり」という、一時的な材料出尽くし感により米ドル円相場が下落したことが考えられます。「噂で買って、事実で売れ」という相場の格言がありますが、まさにそのような相場になったと言えるでしょう。