女性セブンの名物還暦ライター“オバ記者”こと野原広子が、アルバイトを始めるのだという。60才にして面接に挑んだ。非常に良い面接ができたという。
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地下鉄ホームのベンチで、70代とおぼしき女性から「時給1000円~」と書かれたチラシを受け取ったのは、街がざわつきだした師走初旬のこと。
あの日から「登録だけでもしておけば? 80才過ぎてもできるよ」というおばちゃんの声が耳の奥に残って消えないの。
「1人にビル丸ごと任されるから面倒な人間関係がないし、今日は3階、明日は4階って自分のペースで重点的に掃除する階を決められるのよ」
何度も思い出したせいか、自転車で職場のビルに向かっている自分が目に浮かぶよう。
ホテルの面接に現れたのは30代のさわやか青年
そんなわけで、この年末年始、私はアルバイトをすることにした。“金欠”のほか、理由はいくつかあるけど、60才のなまった心と体に喝を入れたいというのもそのひとつ。で、スカウトしてくれたおばちゃんの会社に真っ先に電話をしようとしたけど、「80才過ぎてもできる」なら、今じゃなくてもいいかなと。