あれこれ考えた末、もう一度ホテルの客室掃除にチャレンジしたくなった。そこで、就職情報誌を見て、年末年始に短期で働けるホテルを探して電話したら、「明後日、履歴書をもってきてください」。
大きなホテルチェーンの対応がいちばん早かった。さっそく本社を訪れると、面接に現れたのは30代の笑顔がさわやかな青年!
私の履歴書を見るなり、「ほう、経験者ですね」と、わずか8か月の客室掃除のバイト歴に目を止めたの。出身学校や職業にはいっさい触れず、「勤務ホテルの目と鼻の先に住んでいるんですね」とニッコリ。
前にバイトしていたホテルに、私がどんなに頑張っても届かなかった凄腕のパートがいたことを話すと、「アハハ、面白いですねえ」と大笑いしてくれた。
「時給は、年末年始の特別料金で1350円です」と言われるや、条件反射的に「やりますッ」と身を乗り出していた。含み笑いの面接官氏の「制服のサイズはS、M、Lの…」という言葉に、恭しく「LLでお願いします」と頭を下げる私。
恐ろしく呼吸の合う相手。そう思ったのは私だけではなかったはず。30代のさわやか青年も「ほとんど採用ですね」と片目をつむってみせた。とは言ったものの、正式な結果は2日後。これで落ちたらどうしよう!?
さてさて。私が、体を動かして毒を出す仕事に就けたかどうかは次回で。
※女性セブン2018年1月1日号