Huluや、Netflix、Amazonプライムなど、定額制の動画配信サービスが人気となっている一方で、店舗数を減らしているのがレンタルビデオ店だ。
「ピーク時の1995年頃には全国で1万2000店のレンタルビデオ店が営業していたといわれていますが、現在の店舗数は3000店ほど。実に4分の1に減ってしまいました」(エンタメ業界に詳しい雑誌記者)
レンタルビデオ店から動画配信サービスへのシフトが急速に進んでいるなか、それでもレンタルビデオ店を利用し続けるという映画ファンも少なくない。年に100本近くレンタルビデオ店でDVDを借りるという40代の男性Kさんは、こう話す。
「動画配信サービスとレンタルビデオ店の決定的な違いは、旧作のラインナップだと思います。レンタルビデオ店は古い作品も多く、なかにはDVDが廃盤となった作品も。私の場合、新作は劇場で見ることが多いので、家では主に旧作を見ます。そういう意味で、動画配信よりもレンタルビデオ店のほうがありがたいことがあります」
Kさんは、かつて家の近所にあるすべてのレンタルビデオ店の会員となっていたという。
「レンタルビデオ店がたくさんあった頃は、それぞれの店の特徴がありました。あっちの店はホラーが強くて、こっちの店は邦画が強い、みたいな。最近は小さなレンタルビデオ店がどんどん潰れてしまい、大手チェーン店ばかりとなっているのは、ちょっと残念です」(Kさん)