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動画サービス全盛の今、それでも私がレンタルビデオ店に通う理由

パッケージを見るのも楽しみ

 30代の男性会社員Yさんは、今でも月に1~2回はレンタルビデオ店に足を運び、3~4本ほど借りるという。

「店の棚を隅から隅まで見て、パッケージを見て中身を想像しながら、今日はどの作品を借りるのか考えるのが楽しい。1時間くらいずっと選んでいることは当たり前で、気づいたら2時間近く店の中をウロウロしていることもあります。動画配信サービスも利用していますが、そちらでは時間をかけて作品を選ぶということはあまりない。レンタルビデオは“棚を見る・選ぶ・借りる・見る”という感じで、楽しみが数段階に分かれているんです」

 レンタルビデオのユーザーが減りつつあるなか、TSUTAYAは月額1000円で旧作DVDが借り放題となる「TSUTAYAプレミアム」というサービスを10月2日から開始した。前出・Aさんはその会員だという。

「私のような、レンタルビデオのヘビーユーザーにとっては本当に素晴らしいサービスだと思います。単純に1枚あたりのレンタル料金が安くなりますし、いつ返却してもいいというのもありがたい。動画見放題のサービスもついていますが、こちらはあまり利用していません。やはり配信されていないDVD作品を見ることが基本です」

 コアな映画ファンからの支持率は高いレンタルビデオ。このまま消えてしまうのは、さすがにもったいなさすぎる。

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