その年金と退職金、そして貯蓄で100歳まで過ごせるでしょうか。毎月の生活費に加えて、老後はバリアフリーにするために家のリフォームをしたり、地方ならば車を買い換えたり、病気になって医療費がかかったりと、予定外の出費が増えることもあります。
100歳までの生活費をシミュレーションし、それに200万円くらいの余裕資金を加えて総支出を計算してみてください。それが年金と退職金、貯蓄で賄えないようであれば、支出を削るか、セカンドライフで(年金以外の)何らかの収入を得る必要があります。
収入を得る必要があるなら、すぐにでも検討を開始することをお勧めします。今ある会社の肩書きや立場がなくなっても収入を得るのは、簡単なことではないということは分かると思います。準備には、数年単位の時間が必要です。退職してから考え始めるのは手遅れになりかねません。
資産運用で失敗しないために
リタイア後にありがちなのが、退職金を元手に資産運用して失敗するパターンです。大きなお金が入ったからといって、それまでやったことのない資産運用に手を出すと、まずうまくいきません。虎の子の退職金を減らしてしまうと、取り返しのつかない事態になります。
初心者が投資する場合は、少額から始めるのが基本です。ある程度の大きなお金を運用するには、「運用に慣れている」「自分の投資スタイルが分かっている」ことが必要なのです。