男性が結婚に躊躇する理由
次に男性にとっての「結婚の利点」は、「社会的な信用や対等な関係が得られる」と「生活上便利になる」の2つが主でしたが、時代とともに変化して、いまでは「精神的安らぎの場が得られる」「性的な充足感が得られる」を加えた4つとなっています。
そして男性の「独身の利点」は、「家族扶養の責任がなく気楽」「金銭的に裕福」の2つがダントツで、特に後者は時代とともに大きく伸びています。
つまり男性がなぜ結婚に躊躇するかといえば、妻や子どもを扶養する経済的な責任が重く、自分のお金が自由に使えなくなるからなのです。
そう考えれば、未婚率の急上昇する理由は明らかです。独身女性は、結婚によって失うもの(自由、キャリア、友だちなど)が大きすぎるため、経済的な安定という代償がなければ割が合わないと考えています。
独身男性は、家族を扶養する重い責任を負って、わずかなこづかいで暮らすようになるのなら、このまま独身生活を続けたほうがいいと思っています。
男女の利害がこれほどまでに食い違っているのですから、そもそも結婚する男女がいるほうが不思議なくらいです。時代とともに、結婚はますます「コスパ」が悪くなっているのです。