トルコと金の関係
トルコと金がイメージ的にあまり結びつかない方もいらっしゃるかもしれませんが、実はトルコにとって金は馴染み深いものです。
そのことを私自身が初めて感じたのは、トルコを訪れた時でした。街を歩いているとき、金だけを扱う宝飾店が何十店舗もずらりと並ぶ通りがありました。日本には金だけを扱うお店が連なる通りというのはほとんど見かけないと思います。
また、「トルコ人投資家の方々にとって、金はとても重要だ」という話も以前うかがいました。実はトルコでは金の現物取引をされている投資家が非常に多いそうです。
このように、トルコにとって金は馴染み深いものであり、新たに4500万ドルの投資を受けて金鉱山を開発することは、トルコ経済に多かれ少なかれプラスの影響をもたらすことが想定されます。
余談ですが、トルコに限らず海外では日本以上に金の現物を持つ方々が多数います。特に他国と陸続きの国の場合、戦争が起こり、通貨の価値が暴落したときに備えて、金のコインを持っている人が多いようです。また、例えばインドでは嫁入りの支度金として金のコインを用意する、という話も聞きます。
海外に出れば、日本とは違った金に対する価値観が存在するということです。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。