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東武鉄道社員の「模型鉄」 知識活かしリアルすぎる模型制作

台車部分が特にリアル!

 東武沿線で生まれ育ち、東武鉄道に勤め、自宅でも東武鉄道の模型を作っている坂巻さん。そこまで“東武LOVE”を全面に押し出す坂巻さんに、東武のおすすめポイントを聞いてみた。

「まず車両は、いま私が整備を担当している『SL大樹』、そして特急の『リバティ』と『スペーシア』ですね。スペーシアはデビューから約30年経っているんですが、バブルの頃に作っているので、床は絨毯ですし、座席もゆったりしています。リバティは最近の車両なので、技術の粋を集めた感じですね。景色では、東武鬼怒川線の鬼怒川橋梁の上が一番いいと思います。

 模型の面でも東武の車両は魅力です。東武の車両は比較的色々なものが付いていて、複雑なんです。例えば、架線から電気を取ってくるパンタグラフの周りには、他社の車両よりも配管や配線が多くついているので、形が面白い。都市部を走る一方で、雪が降る地域も走りますから、パンタグラフが雪で上がらなくなった時に使う『強制パン上げ装置』というものもある。そういったものを細かく再現する面白さがあります」

 模型の台車の部分を作る際には、「工場では台車担当だったので、台車は譲れない」と、ヤスリで削り出して正確なものを作ることも。「そういう時は、あらかじめ設計図をつくるんですか?」と問うと、坂巻さんは「作りませんね、設計図は頭に入っていますから」と笑顔で答えた。

●SL大樹情報
 東武鉄道SL復活運転プロジェクトとして、東武鬼怒川線の下今市~鬼怒川温泉間の12.4キロをSL「大樹」号が走っている。運転日は土休日が中心で、1日3往復。詳しくは公式サイトhttp://www.tobu.co.jp/sl/を参照。

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