その具体例として挙げたのは、「DCニッセイワールドセレクトファンド〈標準型〉」(運用会社・ニッセイアセットマネジメント)。国内外の債券と株式という4つの指数をベースにしており、過去1年の騰落率は10.7%(2017年12月末現在)と堅調だ。
銀行各社に取材すると、第一に紹介される商品もやはりバランス型だった。
「お客様が迷ってしまうことを避けるために商品数は3つに絞っており、特にバランス型のたわらノーロードバランス(アセットマネジメントOne)が主軸」(みずほ銀行広報室)、「店頭で扱うのはつみたて8資産均等バランス(三菱UFJ国際投信)など4ファンド。資産分散が図れるラインアップを取り揃えています」(三菱東京UFJ銀行広報部)
より増やしたい、と考える人にはどのような選択があるのか。深野氏の話。
「3万円の中でバランス型を中心に、好調な米国の株価指数に連動する商品や新興国株に投資する商品を織り交ぜる選択肢もある」
深野氏が前者の例として挙げるのが「iFree S&P500」(大和証券投資信託委託)、後者では「ニッセイ新興国株式インデックスファンド」(ニッセイアセットマネジメント)だ。
※週刊ポスト2018年1月26日号