つみたてNISAを通じて投資のイロハを学んでいくと、新制度の対象商品以外にも、10年ほどの中期スパンで運用する商品がさまざま市場に用意されていることに目が向いてくる。前出・山崎氏が続ける。
「50代だろうと60代だろうと、人生100年時代の先はまだ長い。リスクを取る運用はつみたてNISAでやるとして、安全に運用したいお金は個人向け国債の変動金利型10年満期(通称・変動10)です。変動金利なのに元本保証です。現在利回りの下限が0.05%ですから、100万円を持っていて500円(課税後400円)の利益は確保できる。大半の定期預金よりも有利だと考えられます」
老後資産を守りつつ殖やす──プロの選択に耳を傾けつつ、その第一歩を踏み出す好機が訪れた。
※週刊ポスト2018年1月26日号