とはいえ、教育費は節約できないというのが多くの親の本音だ。しかし、竹下さんは教育費も削る余地はあると言う。
「家庭によって最も差が出るのが習い事の費用です。逆をいえば、ここが教育費の中で削れる部分です。子供1人につき月1万~3万円かけるのが平均ですが、その習い事が本当に必要か、見栄で通わせていないか、考えてみましょう」(竹下さん)
中学受験には綿密な試算が必須
一方、教育アドバイザーの鳥居りんこさんは、教育費は、一度かけすぎると、レベルを下げるのが難しく、特に中学受験を考えている家庭は要注意だと言う。
中高一貫校が増え、中学受験率は首都圏で約25%に上る。しかし、気軽に受験すると、後で後悔することになる。
「妻が9~17時のパートを週3~4回すれば年間約100万円は稼げ、子供1人は私立に行かせられる費用ができるので、私立中学に行かせるケースは増えています。ただ、その後が苦労するんです。周りの余裕ある家庭の子のレベルに合わせたつきあいをしたり、いい大学に行かせるため塾代をかけたりと、学費以外がかさむんです」(鳥居さん)
教育費のせいで老後費用が貯められず、結局子供に迷惑をかけることがないよう注意したい。
※女性セブン2018年2月1日号