日本国内のハンバーガーチェーンにおいて、マクドナルドに次いでシェア第2位なのがモスバーガーだ。
1972年に東京板橋区に誕生したモスバーガーは、現在約1500店舗が営業中。オーダーを受けてから調理するスタイルが特徴的で、さらにはバンズの代わりにお米を使った「ライスバーガー」や、同じくバンズの代わりにレタスを使った「モスの菜摘」など、独自のメニュー展開も人気となっている。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう話す。
「ファストフードというと、少々ジャンクなイメージもありますが、モスバーガーの場合は健康志向で、野菜を全面に押し出すメニューも多い。また、日本発のハンバーガーチェーンということもあり、日本人の味覚にあったメニューも多いのが特徴です。しかし、ここ最近は業績の低迷が目立つようになっています。モスバーガーを運営するモスフードサービスの2017年4~9月期決算は純利益が前年同期比17%減の15億円で、絶好調の日本マクドナルドとは対象的です。モス以外のバーガーチェーンも健康志向のメニューを増やしていることも背景にあるのかもしれません」
健康志向のメニューとはいえ、ほかのチェーン店と比べて、そこまで価格が高いわけではない。たとえばモスの「テリヤキバーガー」は360円で、マクドナルドの「てりやきマックバーガー」は320円、モスの「チキンバーガー」は320円で、マクドナルドの「チキンフィレオ」は350円。マクドナルドの「100円マック」のような格安メニューはないが、主要なバーガー類は300円台で販売されている。