日経平均が26年ぶりに2万4000円台を記録し(1月18日)、世の“投資熱”が高まっている。中でも今年から始まった「つみたてNISA」は、老後資産の活用先として注目を集め、投資信託(投信)ブームを牽引している。その中で「ベスト」と評価されているのは、創設わずか15年目の独立系投信販売会社が売り出す商品だった。その強さの理由を知れば、これからの投信選びに大いに役立つはずだ。
“億り人”投資家も脱帽した
つみたてNISAの対象商品は、投資リスクが相対的に低く抑えられている投信が主だ。
投信とは投資家から集めた資金をひとつにまとめ、運用の専門家が代わりに株式や債券などに投資・運用する商品のこと。プロ任せにできることと、個別銘柄投資に比べてリスク分散しやすいため、投資初心者でも始めやすく、かつ老後資産のように“減らすわけにはいかないお金”の運用に向いていると評される。
ただし、低リスクで初心者向きということは、「高リターン」が期待できないということでもある。ところが、そんな“常識”を覆す商品が投資家の間で注目されている。
日本を代表する格付投資情報センター(R&I)が選定する「R&I ファンド大賞2017」のNISA/国内株式部門で、昨年3度目の最優秀ファンド賞を受賞したほか、トムソン・ロイター・リッパー ファンド・アワード・ジャパン2017でも「最優秀ファンド賞」を2年連続受賞した「ひふみ投信」である。