1年間でもっとも株主優待の権利が集中する3月が近づいている。優待投資家にとっても忙しい時期となるが、足元の2月末にもお得な株主優待は数多くある。
2月は総合スーパーのイオンと、その傘下である各地のマックスバリュなど、イオンのグループ企業の優待が集中している。たとえば、イオン本体に加え、イオン北海道、イオン九州のほか、スーパーのマックスバリュも北海道、東北、中部、東海、西日本、九州と6社もある。イオン本体の優待は買い物のキャッシュバックが受けられるカードだが、グループ各社の多くは1000円の買い物ごとに使える100円の優待券だ。優待券はどの地域の企業を買っても全国共通で使えるので、普段これらの店で買い物をする人なら投資を検討する価値はありそうだ。ただし、同じ優待を実施する企業がいくつもあるので、株価水準や優待利回り、配当利回りなども比較検討しながら選びたい。
筆者の注目はイオン北海道(7512)だ。8万円台で投資でき、配当利回りも1.7%とグループの中では高め。キャッシュバックのほうが使い勝手がよければ、イオン(8267)も同水準の配当があり有力な選択肢だ。1度の買い物で使い切ってしまうほうが便利という人には、2000円のギフトカードやネットポイントが選べるイオン九州(2653)もいいだろう。地域ごとにあるマックスバリュ各社では、地域の特産品も選択できる。
他にも2月は使い勝手のよい株主優待が多い。ビックカメラ(3048)の買い物優待券はコジマなどでも使えるし、店舗によっては家電以外にも日用品や文具などさまざまなものが販売される。