このように、私はとにかく様々な相場の大天井や大底をリアルタイムで経験してきました。しかもただ傍観していたわけではなく、トレーダーとして実際にトレードをしながら大天井や大底を経験してきています。
自分で言うのもなんですが、おそらくこれほど大天井、大底をリアルタイムで経験してきた投資家はそうはいないのではないでしょうか。そしてそういった経験をしてきた私の感覚からすると、今の日経平均株価が大天井に当たるとは思えません。
過去の経験から言って、ここで反転してガラガラ下落するようになる雰囲気が漂っているとは考えられません。もちろん、感覚だけではなくテクニカル分析から見ても、ガラガラ下落する形にはなっていません。
あとは、やはり日銀のETF(上場投資信託)購入による下支えも大きいと思います。この1月を振り返ると、日銀は1月中に、7回の735億円規模のETF購入をしています。2万3700円、2万3800円の水準でETF購入をしており、日銀の「何としてでも下げさせない」という意思が伝わってきますので、日経平均株価はそう簡単には下げないと考えています。
こちらの原稿を執筆している時点で日経平均株価は、くりっく株365の株価と先物の価格差が、200円から300円広がり、調整しながら押し目を形成中です。そうした中で、私はフィボナッチリトレースメントというテクニカルツールによる計算と、独自に開発したVチャートを活用し、トレードしています。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。