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線路への飛び込み自殺 日曜日の夜や月曜日が顕著に増加傾向

電車の遅延は人身事故が原因であることも多い(イメージ)

 近ごろ電車の遅延がよく話題になるが、遅延の理由は、“人の命”にも深く関係している。

「30分以上の遅延は人身事故が原因である可能性が大きい。その多くが飛び込み自殺と考えていいでしょう」(鉄道ジャーナリストの梅原淳さん)

 2006~2015年に首都圏の駅構内で起こった自殺件数ランキングを見ると、1位の新小岩駅では32件、新宿駅では25件、東京駅では18件。2位の新宿駅も25件と多いが、新宿駅はJR線だけで1日の乗降者数が153万人を超えるのに対し、新小岩駅は15万人程度と10倍以上の開きがある。

「自殺を考える人は各駅停車ではなく、快速や特急などホームを高速で通過する電車に飛び込む傾向があります。新小岩駅は特急『成田エクスプレス』が通過します。一部の駅では、こうした高速列車は通過線と呼ばれるホームから離れた線路を通過しますが、新小岩駅には通過線がなく、他の通過線のない駅に比べて乗降者数も少ないため、特に猛スピードでホームの目の前の線路を通る。つまり飛び込みやすいわけです。

 また、人身事故や自殺の報道があると、しばらく同じ駅で自殺が続くことがありますが、新小岩駅も過去にこの現象がみられたため、最近では事故の詳細を報じなくなっています」(梅原さん)

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