預貯金ゼロという事実に焦りを感じ、流行りの「パパ活」に手を出しかけたものの、実践には至らなかった。
「一時期、やっぱりお金が欲しいなと思ってパパ活アプリに登録したり、弁護士や会計士のおじさんが開催するタワマンパーティに行ったりしていました。でも、好きでもないオジサンと付き合うのを想像したら吐き気がして、実際に会ったことはないんです。クラブやラウンジで働いているような“プロ”ならうまくかわせるんだろうけど、私は仲良くなればなるほど断れなくなるし、定期的に同じ男の人と会っていたら彼氏にバレちゃいそうでマズいなと思って」
ローリスク・ローリターンの刹那的な夜遊び
そんなエリカさんが最近ハマッているのが、クラブだという。とはいえ、ただダンスをして夜通し遊んでいるわけではない。
「クラブのVIPルームに遊びに来ているオジサンと一緒に飲んで、『タクシー代ちょうだい』っておねだりして1万~2万円もらって帰るっていう遊びです。たまに胸を触られたりするけど、そこは我慢。後腐れないからいいかって(笑)。“パパ活”みたいに月に何回会うとか、“ギャラ飲み”みたいに仕切ってる女の子に気を遣わなくていいからラクなんですよ」
パパ活は、食事やデートに行くだけでお小遣いをくれる“パパ”を探す活動のことで、ギャラ飲みは、男性経営者などに招かれて飲み会に参加し、対価として金銭をもらうものだ。どちらも“プチ貧困女子”たちにとって、手っ取り早くお金を稼ぐ方法として認知されているが、エリカさんはそれらとは異なる方法でお小遣い稼ぎをしているのだ。最近は似たような状況の友人らと、ローリスク・ローリターンの刹那的な夜遊びをユルく楽しんでいるという。