たとえ「一括」で受け取ったとしても、退職金は年金受給が始まる65歳までは手を付けないほうが望ましいという。
そのためにも“59歳の決断”を前に50代になったら「生活のダウンサイジング」を始める。さらに、退職金を温存するために、深野氏が推奨するのが、各金融機関が取り扱う「退職専用定期」だ。
「退職1年以内なら利用できる『退職専用定期』で、預金期間が3か月程度の単体の定期があります。金利が1%台で大変優遇されるものもあり、リタイア直後の金融機関の営業攻勢も避けられる。そうして退職金を預けている間に落ち着いて、老後のマネープランをじっくり練るのがよいでしょう」
賢くもらって、冷静に増やしていきたい。
※週刊ポスト2018年2月16・23日号