森田氏は遅くとも60歳の定年時には保険の見直しが必要だと強調する。
「定期保険は10年更新で、更新のたびに保険料が上がりますが、60歳の段階で上乗せ分の保険料はおよそ月額1万3000円程度です(保険金額1000万円の場合)。見直さずに70歳まで継続すると、その10年間の保険料は156万円に上ります。まるまる家計にとっての損失といえます。60歳で死亡保障を外していれば、その全額を貯蓄できます。さらに毎月保険料分を積立投資に回して3%の利回りで運用できれば約181万円にまで増やせます」
見直しで捻出した額は70代以降の生活の確かな助けとなる。
※週刊ポスト2018年2月16・23日号