アルプス電気(6770)市場平均予想
企業概要
電子部品の大手企業。売上の6割は自動車向けですが(パワーウィンド、キーレスシステム、各種センサーなど)、スマートフォン向け(カメラ用アクチュエータ(ピントを調整するもの)タッチパネルやスイッチなど)も拡大。タクトスイッチの世界シェアは40%で世界トップ。
注目ポイント
米国経済はいよいよこれから本格的な立ち上がりを見せそうです。そして自動車の電装化はますます進む見通しで、高品質化も手伝い、同社の事業環境は非常に明るいと思います。
加えて言えば、利益の牽引役であるカメラ用アクチュエータは光学式手ぶれ補正機能(OIS)など、スマートフォンの高機能化にともない、今後も堅調な需要増が続くと予想します。OISのスマートフォン普及率は未だ10%未満であるため、今後中長期的な搭載台数の拡大による恩恵を享受できると思います。
実際のところ、同社は2015年の電子部品事業の設備投資計画を340億円(前年比1.5倍)に拡大しており、見通しの良さ、業績の好調さを伺わせます。
50日移動平均線まで調整したところを狙いたい
50日移動平均線をサポートラインとしての上昇が続いています。ただ、7月29日(水)には2016年3月期第1四半期の業績を発表する予定です。もちろん良い業績が期待されるところですが、直近の株価は期待感から大きく上昇している側面もあり、サプライズがなければ決算発表後に、一旦材料出尽くしで50日移動平均線まで調整する可能性があります。もしもそうなればそこは買いチャンスになると思いますが、どうでしょうか?