日経平均株価(くりっく株)は2月9日に2万1157円まで下落した。1月23日の高値2万4238円からわずかな期間で、約3000円幅の下落となった。こうした下落に備えて個人トレーダーが意識すべきことは何か? カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。
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日経平均株価の2万1157円はフイボナッチリトレースメント(テクニカルツール)の法則に従って導き出される価格水準でした。昨年9月安値1万9153円から1月23日高値2万4238円までの上昇幅に対して、61.8%の価格水準です。また、週足長期移動平均線における、注目、重要ボイント価格でもありました。
さらには、私が考案したV計算値でもあらかじめ想定されていた価格水準でした。相場はきちんと法則通り動いている、と考えることができるでしょう。
ではなぜ、日経平均株価はここまで下落したのでしょうか。
まず、下落前にそれを予感させるデータがありました。例えば個別銘柄の信用取引の買い残が大きく膨らんでいました。買い残が増えているということは「その買い玉に対する売り決済がいずれ入ってくる」ということですから下落要因になり得ると考えられます。