新聞にも「逆張りから順張りへ」などという見出しの記事があり、「ああ、高い価格で日本株を買ってしまっている個人投資家も多いんだな」と感じられました。
他にも、私は「ある制度の変更」が、下落に関係しているのではないかと考えています。それが、「くりっく株365における証拠金の金額変更」です。
日経225証拠金取引に関して、2月2日まで4万6870円に設定されていた証拠金が、2月5日から6万9000円に引き上げられました。そして2月19日からは9万6000円に引き上げられることが決まっています。
つまり5日からは以前と比べて証拠金が約1.5倍になり、19日からは2倍以上の証拠金が必要になるということです。
この変更により同じ資金力でも保有できるポジション数が減ることになります。すると、くりっく株全体としてのポジション数も当然減りますよ。その結果、日経225の価格も抑えられることが想定されます。
世の中では下落に対して様々な理由が挙げられていますが、私としては「証拠金の金額変更」も日経225の価格下落と関係していると見ています。ちなみに、くりっく株の証拠金引き上げの理由のひとつには、日経平均先物との価格差200円から300円幅を同価格にすることの狙いがあったと聞いています。
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では、今後日経平均株価はどのような動きになると考えられるでしょうか。
テクニカル的には、RSI(オシレーター系のテクニカルツール)において売りのダイバージェンスが発生し、私オリジナルのyukikoVチャートでも売りサインが点灯していました。ただし、大勢波動が崩れる状況にはなっていませんので、調整終了後は出直り相場になると、考えています。
また日銀は、2万3800円台から2万1000円台で、連日700億円規模でETF(上場投資信託)を購入しています。