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小中高一貫校から外部中学を受験した生徒たちのその後

内部進学か外部受験かで大きな分かれ道(イメージ)

 2月の中学受験シーズンも一段落。小学校からの一貫校も人気だというが、世の中には私立小学校から別の私立中学を受験する子供もいる。小学校から高校まで一貫の私立に通ったYさん(40代)が振り返る。

「私が通った学校は小学校から高校までの一貫教育を売りにしており、東大にも毎年数人合格する学校ですが、小学校から中学に上がる時、別の中学を受けた子が7人いました。大半の生徒が受験戦争に巻き込まれることなく、のびのびと遊んでいるなか、その子たちは4年生から塾通い。その結果、東大合格者数トップ10に入る学校に2人、早慶の附属校に4人、1人だけ第1志望に落ちてMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の附属校に行きました」

 そのまま行けば高校までエスカレーター式に上がれるのに、わざわざ中学受験をした子はその後どうなったのか? 7人の経歴をたどると、意外な結果が判明した。

「東大合格者数トップ10の学校に進んだ2人は、1人が1浪して中堅私大の医学部に、もう1人も1浪でMARCHに入学。早慶の附属校に進んだ4人は全員早慶の大学に進みましたが、すんなり大学に進んだのは2人だけ。1人は高校で1年留年しており、もう1人は医学部の内部進学から漏れたため、他の大学の医学部と慶應の理工学部を受験。結果的に慶應に入りました。MARCHの附属校に進んだ子はそのまま大学に進みましたが、その後、中退していました。

 正直、そのまま上がった生徒の進学先と大して変わらないので、同級生はみな、『じゃあ中学受験する必要なかったじゃん』と言っています」(同前)

 Yさんによれば、外部受験をする生徒が在学中にいじめられるようなことはないものの、やはり卒業後は付き合いが完全に途絶えてしまうケースも多いという。たかが受験、されど受験。子供にどのタイミングで受験を経験させるかは、悩ましいところだ。

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