メールアドレスと任意のパスワードを登録すれば、すぐに質問の回答画面に移行できる。
年齢や年収など、簡単な5つの質問に答えていくだけで、シミュレーション結果が表示される。デモ画面のため、そこまで詳しいデータが入力されていないため、AIスコアは「600~700」と大体の目安の数値が出た。
自分の“可能性”が数値化されるというのは、なかなか興味深いもの。とはいえこれはあくまでデモスコア。より詳しいスコアが知るため、「デモスコア体験」の結果画面から「次へ」に進むと、正確な「AIスコア診断」が始まった。
学歴や勤務形態、業種といった細かい質問が表示されるが、個人が特定されるような質問はない。
正確なAIスコア診断だからそれなりに時間がかかるかと思いきや、ものの2~3分で回答は終了、即座にAIスコアが表示された。記者のケースでは「691点」。さらに、このスコアでの、可能な貸付利率や契約極度額のシミュレーション結果も表示され、「貸付利率 年9.8%」「契約極度額 140万円」と出た。
ここから先、さらに個人のパーソナルデータを入力できる画面がある。生活や性格、資産状況に関する質問に回答していくと、スコアが変動していくのだ。
パーソナルデータといっても、個人の特定情報に関わるものではなく、例えば、生活に関する項目では、「服を買うときには何を最も重視しますか?」といった質問となっている。
質問に回答していくと、より精緻なプロフィールが作成されてAIスコアが変動する。記者の場合、スコアが「702点」にアップし、貸付利率も年9.5%に低下した。自分の“可能性”を示す数値が膨らんだようで、少しうれしく感じた。AIが、ユーザーの信用力や将来性について、さまざまな角度から分析する仕組みといえるだろう。
実際に体験してみて思ったことだが、このサービスの成否は、AIスコアの品質、つまりどれだけ信頼性があるかがカギといえるだろう。そうした意味では、このサービスは、みずほ銀行とソフトバンクが立ち上げたもので、開発メンバーも、国内外のデータ解析コンペティションでの入賞実績、および、海外の政府系機関でデータ解析に関する研究の経験を持つ、AI開発におけるトップレベルが揃っている点に注目したい。そこに、みずほ銀行の個人融資審査業務や、ソフトバンクの割賦販売における与信モデル構築を担当していたスタッフが加わっているという。いわば、金融(ファイナンス)+技術(テクノロジー)の組み合わせである「フィンテック」の先進的サービスといえるだろう。
上述したように、AIスコアは、簡単に無料で診断が可能。J.Scoreのサイトで、簡単な登録をし、データを入力すれば、ものの数分で診断結果が出てくる。特に、目先、お金を借りる必要がないという人でも、自分の信用力や将来性を、AIに分析してもらってみてはいかがだろうか。