家にある不要品を売ってお小遣いを稼げるとしてフリマアプリの「メルカリ」や「ヤフオク!」を利用する人が増えている。必要なものも市価より安く買えるから、何かを購入する際にはまずメルカリとヤフオクをチェックしてみるという人も多いだろう。両方を確認して、安いほうを買う──消費者としては“賢い”手法だが、それで悔しい思いをした人がいる。首都圏在住の40代女性・Aさんが語る。
「私は、家族が遊びに行くときの遊園地のチケットや日用品をいつもメルカリやヤフオクを比較して安いほうで買っています。定期的に買っているのが浄水器のカートリッジ。最近、メルカリでは8個セットで3400円くらい、ヤフオクでは3200円くらいでオークション終了直前だったのでヤフオクですかさず購入しました。だいたい今までの相場と同じだったので、反射的に購入したんです。
そうしたら、送料が980円で、合計4200円くらいになってしまって……。メルカリは送料無料だったし、ヤフオクでもこの値段だといつも送料込みだったので、てっきり今回も送料込みだろうと思い込んで、先走ってポチって損しました」
話はそれだけでは終わらなかった。Aさんが続ける。
「届いた商品が、Amazonからだったのです。調べると、出品者が私へのギフトとしてその商品を買っていたのです。Amazonでの価格は送料込みで2700円くらいでした。“失敗の買い物”でした」
このケースでは、出品者が送料の980円を“丸儲け”したかたちになる。Aさんが送料を確認し忘れたうえに、Amazonでの価格を調べていなかったという“残念な話”だが、問題はそれにはとどまらない。本来、出品者が、在庫が手元にない状態で出品することは禁止行為とされているからだ。また、実費以上の送料を請求することも禁止されている。
だが実際には、そうした出品があることも事実だ。また、商品が小さくて普通郵便で送れるのに送料が「全国一律○○円」などと記載されている場合もある。これも実費以上請求されている可能性があるので、注意すべきだろう。