2月26日(月)、中国本土のアップル関連銘柄が暴騰した。中環股フェン(002129)、安潔(002635)、など4銘柄がストップ高となるなど、関連銘柄52銘柄で構成されるアップル関連指数(同花順)は4.90%上昇した。
この日の本土市場は、上海総合指数は1.23%上昇したが、小型材料株を代表する創業板指数は3.61%上昇、中小企業板指数は2.79%上昇するなど、中小型株の上昇が目立った。そうした要因も小型材料株ばかりのアップル関連銘柄が上昇した要因の一つだろう。
ただ、この日は明らかに好材料があった。もともとは22日に台湾のメディアが報じた記事だが、本土では週末から月曜日にかけて「スマホメーカーの在庫調整暗黒時代は収束、3月からは在庫の奪い合いが始まる」といった内容の記事がいくつか報じられた。これに反応したのであろう。ちなみに、アップル関連銘柄は、名前はアップルとつくが、収益実体としてはスマホ関連銘柄と読み替えることができる。
工商時報の報道によれば、本土スマホ業界は2017年、伸び悩み、第3四半期から在庫調整が始まった。ただ、本土大手5社は新機種の発表を間近に控えている。業界関係者は2018年1月から川上の部品メーカーでは発注急増が始まったが、途中、春節(旧正月)の長期休暇があったために、3月以降、発注ピークの第一波が訪れるだろうと話している。
また、スマホ部品メーカーによれば、現在品不足となっている部品は、駆動用IC、受動素子、ディスプレイにはめ込むノッチの3つである。