学生時代はしょっちゅう遊んだのに、社会人になったらすっかり疎遠になってしまった──よくある話だが、できることなら一度仲良くなった友人との関係は継続したいもの。会いたいと思いながら、ずっと会っていない友人の1人や2人は誰しも思い浮かぶはずだ。
都心で生まれ育ち、学生時代の友人とは住む所も仕事もまったく別だが、「年に70~80回は学生時代の友人と遊ぶ」という40代の男性・Aさんが、“友人と疎遠にならない秘訣”を語る。
「私はもともと、自分には友人が多いと思っていましたが、20代になって周りが就職すると、友人と会う機会がめっきり減りました。そのことをある友人にボヤくと、その友人に『だったら自分から誘えばいいじゃん』『お前から誘われたことは一度もない』と言われたのです。確かに学生時代、私の周りには“誘ってくれる友人”が何人もいて、そのことを当然のように思っていたんです。だからそれ以降、自分からバンバン声をかけるようにしました」
普段からよく会っている友人でも、かつてのAさんのように、自分からは絶対に誘わないタイプの人はいるだろう。「相手から連絡がなければ、自分からする」とは単純な方法だが、それ以外にもAさんが心がけていることがあるという。
「声をかけてくれる友人もいるので、そういう人はとにかく大事にしています。自分が心がけているのは2つ。1つは、誘われて用事がなければ絶対断らないこと。もう1つは、誘いを断ってしまった場合、その後必ず自分から誘うということです。これで交友が途切れなくなる率は飛躍的に上がります」