帰って夫に一連の作業の面倒くささを伝えると、気のこもっていない『ごめんね』の一言。でも、そう言ってくれるだけまだマシかもしれません。
一番ツラいのは、周りの同性の友人にこの話をしても全く共感してもらえないことです。これまでの姓を捨てる寂しさも、面倒くさい手続きを自分だけでこなすことも、『そんなもんじゃない?』と一蹴されて、憤っている自分がおかしいのかと思ってしまいました。」
厚生労働省による婚姻に関する統計調査(平成28年)では、婚姻時に夫の姓を名乗る女性が96%。この96%の中には、夫の姓に合わせることが当たり前だと考えている人だけでなく、ハルカさんのように仕方なく姓を変える人も存在していることは数字では測れない。