キャリア

退職金を年金方式で会社に運用してもらうのは「割に合わない選択」

銀行預金のほうが得!?

 では、退職金3000万円のケースはどうか。勤続38年なら非課税の2060万円を差し引いた920万円に課税され、税額合計はざっと100万円になる。

「それなら、非課税分の2060万円を一時金で、残りを65歳から10年間の企業年金でもらえばいい」

 そんな選択をした人は多いはずだ。

 だが、その場合の10年分の所得税・法人税額を計算すると約150万円になる。その間、社会保険料までアップすることを考えると、退職金3000万円のケースでさえ全額一括受け取って100万円の税金を納め、そのうえで「金利ゼロの銀行預金」にしていた方が得になる。「入り」が増えても国に召し上げられる「出」も膨らんでいるからだ。

※週刊ポスト2018年3月16日号

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