そして、最近のコンビニサラダ界で定番の人気となっているというのが、“チョレギ風サラダ”だ。“チョレギ”という言葉は元々は韓国の言葉のようだが、実は韓国にチョレギ風サラダなるものは存在しない。明確な定義があるわけではないが、日本で生野菜をちぎったサラダとして広まったもので、ごま油を使った醤油風味のドレッシングが特徴的だ。言わば、日本独自のサラダだ。30代の会社員の女性Kさんはこう話す。
「“チョレギ風サラダ”は私の周りでもすごく人気。個人的に気に入っているのは、ローソンの『叙々苑監修ごまドレの特製サラダ』(298円)です。職場の近所にあるローソンでは、お昼時はいつも争奪戦です」
ローソンの「叙々苑監修ごまドレの特製サラダ」はキャベツ、レタス、わかめ、玉ねぎなどの具が入ったサラダで、人気焼肉店「叙々苑」が監修したドレッシングが大きな特徴となっている。また、セブン-イレブンでは「ふんわり野菜のおつまみチョレギサラダ」(298円)が、ファミリーマートでは「振って食べる!チョレギ風サラダ」(320円)がそれぞれ発売中だ。
「最近のコンビニサラダはドレッシングが別売りのものが多い中、チョレギ風サラダはごま醤油風味のドレッシングに重点を置いている商品です。各社の商品いずれも120kcal程度ですが、ボリュームもなかなかです。お皿に出してみると、意外と多くて、居酒屋のサラダくらいはあるのではないでしょうか。野菜の量も多めで食べごたえも十分な人気商品です」(小浦氏)
人気のコンビニサラダには、人気になるだけの理由があるようだ。