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キャリア

所詮世の中は不公平? ボンボン学校の医歯系学部受験の実態

 これらのエピソードだけでも十分浮世離れしているが、実はここまでは大して珍しくはないという。中にはヒドいケースもあったようだ。

「世の中には、医者になりたいものの、経済的に諦める人も多いと思いますが、ウチの学校には、家を継ぐためにイヤイヤ医学部や歯学部を受ける生徒が何人もいました。そういった人は2浪、3浪は当たり前。私が知っている中では、最高は6浪までして、ついに親が諦めたケースもありました。一方では、一発で第一希望の医大に受かったお祝いに、数百万円の小遣いをもらった人もいました。一旦は親に歯向かって違う学部に進んだものの、卒業後に医学部や歯学部に行き直した人も知っています」

 幸いなことに大学に合格しても、そこからがまた大変だ。

「医学部は1年留年すると、400万~500万円余計にかかりますが、4回留年した人がいました。医学部を卒業したものの、一向に国家試験に受からない人もいます。その人は、医師国家試験不合格者向けの予備校に通っていますが、その学費が年間300万円以上かかるそうです。10年近くその状態ですから、大学の学費と合わせると、すでに1億円近くかかっている計算です……。

 他には、医学部を卒業したものの、親が院長を務める総合病院の経営が順調すぎて、医者にならずに遊んで暮らしている人もいます」

 ちなみにA氏によれば、「イヤイヤ医者になった人でも、実際医者として働き始めると、“医者の顔”になる」そうだ。

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