「カフェタイム利用」から「ちょい飲み」まで
30代の主婦Aさんは、子供といっしょに幸楽苑を利用することが多いという。
「子供の幼稚園終わりに、ママ友といっしょによく行きます。デザートメニューも多くて子供も喜びます。意外と昼下がりのカフェタイムに利用しています」
一方、“ちょい飲み”に利用するというのは40代の男性会社員Bさん。
「おつまみのメニューが充実しているわけではないのですが、『ギョーザ』(200円)とラーメンをつまみにビールを2杯ほど飲むのが楽しみです。1500円くらいでお腹いっぱいになって適度に酔えるという感じです」
幸楽苑が広い客層から支持されている理由について、前出・小浦氏はこう分析する。
「“ファミレス寄りのラーメン店”という感覚に近いと思います。中華料理店となると、どうしても大人の男性向きという雰囲気ですが、幸楽苑はメニューをラーメンメインに絞ることで、逆に客層の限定を避けているといえるでしょう。さらにデザートの種類を増やすことで、子供もターゲットとなり、結果として幅広い層にアピールできていると考えられます」(小浦氏)
幅広い客層を武器に、幸楽苑の復活はなるか。