戸松信博の明日の爆騰株を探せ!

戸松信博氏が厳選!2018年春に仕込みたい「爆騰株」(1~5位)

 同社はAIやIoTといった「第4次産業革命」のカギを握る高性能半導体の製造に欠かせない精密加工装置とそれに使われる精密加工ツールの両方を手がける世界でも類を見ない企業です。業績も好調そのもので、今期(2018年3月期)も売上高は前期比22.4%増の1643億円、営業利益は同59.9%増の501億円と大幅な増収増益で過去最高を更新する見通しです。さらにこの先も半導体メーカーの旺盛な設備投資が続くのは必至であり、当面は大きな成長が確実視されます。

 株価は昨年11月の高値2万8000円台から2万5000円台まで下がっており、直近高値を超えてさらなる上昇まで見越せば、いままさに買いの好機が到来しているといえるでしょう。

 2位に挙げた東京エレクトロン(東証1部・8035)も半導体の“スーパーサイクル”に乗って業績絶好調な企業の代表格といえます。

 現在、半導体業界では「3D-NAND」という3次元積層技術によって、平面だったマイクロチップの基盤が高層ビルのように積み上がり、新次元の性能を発揮することで、IoTやAIといった次世代技術を大きく支えています。こうした高性能半導体の需要は、過去のどのサイクルよりも大きく、息の長い、空前の“スーパーサイクル”を迎えているといえます。そうしたなか、世界有数の半導体製造装置メーカーである同社は大きな追い風を受け、業績も拡大の一途を辿っています。工場の拡張など先行投資を進めている点も非常にポジティブといえるでしょう。

 株価チャートを見ると過去最高値圏にありますが、それだけにとらわれるとこの先のさらなる上昇をみすみす見逃す可能性も考えられます。これからエントリーしてもまだ遅くはないでしょうし、株価が下がったところはむしろ狙い目といえるのではないでしょうか。

株価3000円から高値6700円を目指す可能性

 続いて、3位に選んだ安川電機(東証1部・6506)は、ファナック(東証1部・6954)とともに日本を代表する産業用ロボットメーカー。高速かつ高精度に位置を制御する「ACサーボ」やモータの回転を制御する「インバータ」でともに世界トップシェアを誇り、「産業用ロボット」も世界トップクラスの実力を持つ。ACサーボは半導体・液晶の製造装置、電子部品実装装置、工作機械などに幅広く利用され、インバータは省エネ化や生産性の向上に貢献。ロボットは自動車向けをはじめ他業種にも用途を広げています。

 現在、世界では工場の省人化をはじめとする生産効率の向上や自動化の導入に対する設備需要が旺盛となっています。こうした世界的な省人化、省エネ化の波に乗り、「第4次産業革命」に関する幅広い分野で世界中のモノづくりを下支えする同社を取り巻く事業環境は極めて良好に推移しているといえます。また産業用ロボットは依然として自動車分野がメインであり、電気自動車や自動運転技術の台頭で産業構造が大変革を起こしているため、同社も自動車業界の設備投資増大の恩恵を享受することができると思います。

 株価は長期的に見ると過去最高値圏にありますが、実質無借金経営と財務面も良好で比較的安心して投資できる銘柄のひとつといえます。直近で5000円台から4000円台まで調整しているのも「仕込み時」といえるでしょう。

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