戸松信博の明日の爆騰株を探せ!

戸松信博氏が厳選!2018年春に仕込みたい「爆騰株」(6~15位)

 12位の日本電産(東証1部・6594)は、パソコンやデータセンタに使われるHDD用モータの世界トップメーカーで、積極的なM&Aによって事業規模と事業領域を拡大しています。その結果、2001年3月期から2016年3月期までの過去15年間の営業利益の年間平均成長率は15%にも上っています。

 M&Aによって子会社化した企業が持つ技術を融合させた製品展開が可能であり、IoT、サービスロボット、省エネ家電、掃除用ロボット用モータ、自動運転技術、ドローンなど、押し寄せる「第4次産業革命」の波に乗った成長が期待できます。

 株価は右肩上がりで高値更新を続けていますが、将来性を踏まえるとまだまだ高値更新が見込めるため、たとえば25日移動平均線まで調整した時は「買い」といえるでしょう。

 13位の浜松ホトニクス(東証1部・6965)は、「光」にまつわる電子部品や電子機器の研究開発・製造・販売を手がけ、真空管を使う「光電子増倍管」と半導体を使う「光半導体素子」からなる光センサが主力。光電子増倍管は医用機器から産業機器、学術向けや自動車向けなどさまざまな業界で使われ、世界シェアは90%超と市場をほぼ独占しています。その技術力は高く、ニュートリノの観測装置「スーパーカミオカンデ」に使われたほか、「ヒッグス粒子の発見にもかかわるなど4つのノーベル賞受賞研究に貢献してきたほどです。

 それだけオンリーワン技術を持つ研究開発型企業でありながら、営業利益率が約17%と製造業としては突出した高利益体質でもあり、今後も世界有数の技術力で存在感を高めつつ業績拡大が期待できると見ています。

 14位の三益半導体工業(東証1部・8155)は、半導体シリコンウェハの研磨加工が主力で、研磨加工技術を軸に、加工受託、装置の製造開発・販売のほか、テストウェハの再生事業では世界トップシェアを誇ります。10位で紹介した信越化学工業(4063)が筆頭株主で、信越化学向けの売り上げは45%に及びます。信越化学同様、今後もグローバルで好調な半導体需要の恩恵を享受していくと見て間違いないでしょう。

 15位の太陽誘電(東証1部・6976)は、スマホの高機能化などに欠かせないセラミックコンデンサの世界的メーカーで、自動車のIT化を背景とした車載電子機器市場や産業機器向けなど幅広く展開。米アップルのiPhoneにも提供していると見られることからアップル関連銘柄のほか、独自性の高い高性能な高周波フィルタを展開していることから次世代通信規格「5G」関連株としても注目されます。「第4次産業革命」に欠かせない超小型で高性能な部品を手がける同社の見通しは今後も明るいといえます。

 これまで私はどちらかといえば、知る人ぞ知る隠れた高成長銘柄の発掘に力を注いできましたが、2月の世界同時株安によって視点を少し変えてみました。こうした混乱によって、ほぼ間違いなく高成長が期待でき、なおかつ盤石な財務基盤を持つ、誰もが知っているような有名企業の株価に割安感が高まっていることが浮き彫りとなっています。乱高下のいまだからこそ、しっかりとした銘柄に目を向けたいものです。

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