一般的な例で比較すると、入居一時金が1000万円という施設の場合、家賃や介護料、食費などの月額は20万円前後だが、同じ施設に完全月払いプランで入居すると、月額40万円前後になる。
入居から5年経過すると、一時金プランの総額は約2200万円、完全月払いプランは約2400万円となり、200万円の差がつき、それ以降は毎年240万円の差が出ることになる。
逆に言えば、入居して5年以内に亡くなると、完全月払いのほうが得だが、それは、ぎりぎりまで親を在宅で介護するということで、時間や労力を奪われることに苦しむ人もいるだろう。
それならば、早めに一時金プランで施設に入居してもらい、月々の支払いを安く済ませて長く住んでもらうほうが親も子供も楽だという考え方ができる。
※週刊ポスト2018年3月23・30日号